【奏】参加アーティストインタビュー 第12回:ファミ箏(中編)

前回に引き続き、ファミ筝のメールインタビューの中編をお届けします。

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前回、7曲ものアレンジを手がけていただけることになって驚いたというところまで書きましたが、そのスピードにもまた驚かされました。
今作のスケジュールとしては1月上旬から中旬に各アーティストにコンタクトを取り、2月末までにサンプル制作、3月末までにマスター提出という予定を立てていましたが、沖政さんからは早々に「2月18日にホールを押さえました」と連絡があり、実質一ヶ月で7曲ものアレンジを終えて収録されました。

実際これだけの和楽器が一度に収録できる会場となると限られてくるだけに、早めに押さえておく必要があるかと思います。千葉県市川市のLLCホールというところで収録されまして、大きなホールでの迫力ある響き方も楽器の音色と合わせて感じ取っていただけたらと思います。

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収録の模様は進捗報告第2回の記事にもまとめられています。本当は私も見学に行きたいところでしたが、緊急事態宣言中ということもあり首都圏への移動を控えたので、貴重な機会を体験できず残念でした。




以下、前回のメールインタビューの続きです。

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Q4.「静」のほか「蕾」「桜」といった我が家の曲は、和楽器にもとてもマッチしていると思います。リスナーに特にここを聴いてほしいという点はありますか。

今回、とても響くホールで録音をしたもので、特に「静」は箏のみの曲なので箏の音の残響を楽しんでもらえたらな、と思ってます。編成としては箏の二重奏で平野寿里さんと神谷舞さんに担当してもらいました。
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写真1:平野寿里

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写真2:神谷舞

生演奏をそのままパッケージしておりまして、よく聴くと曲中に調弦替えという箏柱(楽器のブリッジですね)を動かしている音も入っています。普通にBGMという事だとこの調弦替えの音はノイズという扱いにもなってくるかと思うのですが、リアルに目の前で生演奏をしている、という事で目を瞑り二人の合奏を間近で聴いているつもりで静かに味わっていただければ幸いです。

「蕾」は落ち着いた曲調ながら7名で演奏をしています。2周めからは音数を減らしており、時間経過や季節の移ろいという変化を表現してます。尺八という楽器は風の表現に長けているとよく言われてますが、曲の最後に3人の尺八奏者に3種類の風をそれぞれ吹いてもらいました。次の「桜」に移ろう冬と春の境の風です。

そして「桜」ですが、夜桜でお花見してる気持ちになる曲ですね。はじめは構想としては賑やかに7名での編成を考えていたのですが、夜感があまり感じられずパートを4名編成に減らしました。隙間がある方が夜っぽいというかうるさくない空間になるなと。ゲーム中でもかいまるもゆいもきんたも田右衛門さんも寝てますね。ココロワ様が来てからならタマ爺とミルテとサクナ様とココロワ様で4名。これくらいの人数が夜の我が家っぽいと思いました。

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Q5.「憩」の選曲は個人的にはやや意外だったというか、「そこをやるんだ」という驚きがありました。この曲で工夫された点はいかがでしょうか。

まずは、自分がこの曲を生音で聴いてみたいな、という強い動機がありました。

和洋折衷具合がバランスがイイなとか初めはそういう感じだったのですが、何度も聴いてるうちに和楽器のみで楽器の性質としての統一感を持って「憩」を作るとどうなるかなという好奇心が湧いてきての選曲です。

ゲームの中でも「憩」は邪魔されず音楽を聴ける使い方をされていると思うのですが、何回も聴いてるうちにファミ箏で弾くとしたらどう弾こうかな〜とか色々考えてしまうもので、ゲーム中における「憩」の使われ方によって選曲をされたのかもしれません(苦笑)。

三味線の田辺明さんにギターの裏打ちを部分を任せたわけですが、三味線という楽器は重音がそんなに得意ではない中で良い解決をしてくれました。「憩」に限らず今回は三味線にかなり色々と難しい役割を振っておりますが、田辺さんの音楽的な懐の深さに助けられました。
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写真:田辺明

後編に続く

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