【奏】参加アーティストインタビュー 第10回:hiyama(後編)

前回に引き続き、hiyamaさんのメールインタビューの後編をお届けします。

violin.png
このイラストはCDジャケットの内面に描かれたものの一部です。ジャケット表面ではサクナ達が和楽器を持っていますが、内面では……?
全体図はCDを開けてお確かめください!

アルバム制作を決定してから「颪 ―おろし―」以外にもう1曲の制作を依頼し、選曲からお任せしていたのですが、後半ボス戦曲の「怨 ―うらみ―」を選ばれたのは個人的には少々驚きました。
その時点でファミ筝の「暴 ―あばれ―」、しゃみお×ガーディアンフォースの「魁 ―かしら―」、3×4×Sの「龍 ―みずち―」の制作は決まっていたので、奇しくもボス戦曲がすべてアレンジされることになったのですが、中でも「怨」は構成が複雑で拍子も途中で変わるなどひねくれた曲で、アレンジの難易度はかなり高いのではと思いました。

それでもhiyamaさんならきっと良いものになるだろうと信じ、MIDIを送って完成を楽しみにしていたのですが、しばらく経って送られてきたサンプルを聴いて、想像のさらに上を行く凄まじいアレンジに度肝を抜かれました
原曲の怪しい尺八のフレーズを再現した冒頭のヴァイオリンの演奏に一瞬で心をつかまれ、ピアノとギターの伴奏はよりプログレロックらしく研ぎ澄まされて、その上で縦横無尽に奏でられるヴァイオリンのインプロヴィゼーション(即興演奏)はただただカッコイイの一言!

「怨」の楽曲解説記事で、「がんばって作った曲だけど1ループする前にボスが倒れてしまってちょっと残念」と書きましたが、ここまで素晴らしい楽曲に生まれ変われたのなら、黄泉ボスたちも昇天できることでしょう(笑)

それにしても、こんなすごいアレンジが出来る方が本業・サラリーマンというのは……私の立場がありません(汗)
依頼制作関係は現在休止中とのことですが、もっと作編曲の依頼が押し寄せても不思議ではないので、今回の件がきっかけとなって実力が広く知れ渡ったら、アルバムを作った甲斐がありますね。




以下、前回のメールインタビューの続きです。

Q4.「怨 ―うらみ―」のアレンジで力を入れた点、リスナーにここを聴いてほしいという点はどのあたりでしょうか。

「颪 ーおろしー」に比べると、原曲では和楽器が混ざりつつも、よりコンテンポラリーなプログレサウンドのため、いろいろな楽器を使って原曲の再現を忠実に目指すことはせず、一般的なバンド構成にしました(バイオリン主体というのが一般的かどうかはさておき)。
オルガンの代わりにピアノを用いることでバイオリンとの音のバランスを整えつつ、印象的なギターリフを残せるよう、原曲同様エレキギターを組み込んでいます。
このような編成に組み替えたことで、かっちりしたプログレメタル的な方向ではなく、ジャズフュージョン寄りのテイストでアレンジを展開させました。

とはいえ原曲の持っている雰囲気を壊さずに、自然に私のアレンジに引き込めるような流れを心がけています。
「怨 ーうらみー」も「颪 ーおろしー」と同じく、原曲リスペクトとオリジナル部分の対比を楽しんでいただけると幸いです。

Q5.hiyamaさんの「颪 ―おろし―」の演奏動画がきっかけとなって「奏 ―かなで―」が制作されましたが、完成版を聴いた感想はいかがでしょうか。

まず私の動画がきっかけとなった事については感無量としか言えないですね!
大嶋さんは私の音楽の原点とも言うべき方で、その御方に動画を観ていただいただけでなく、アレンジアルバム制作へと心を動かすことが出来たという事は、私が大嶋さんから得たものを少しでも恩返しできたのかな、と思っています。

そして完成版について。
聴いていただくと皆さんも感じると思いますが、最初の感想は「あ、サクナヒメの曲だ!」でした。
(当たり前かもしれませんが、ホントにそう感じたのです)

たとえ編成が原曲と異なっていても緻密なアレンジと演奏で、ゲームの各シーンを想起させてくれます。
どのアレンジも原曲で耳馴染みのある各楽器のフレーズを活かしながら組み立てられているので、サクナヒメの世界をそのまま伝えてくれていると思います。

選曲、曲順もゲーム進行に沿った形で、静謐な「朧 ーおぼろー」から始まり、日々の営みや冒険を経てクライマックス、そしてメドレーで振り返る...
コンピレーションという形でありながら、これ以上無いほど物語性の濃いアレンジアルバムになっていると感じました。
全サクナヒメプレーヤーに聴いていただきたい作品だと思っています!

Q6.告知や宣伝などありましたら、ご自由にお書きください。

あまり大々的な活動をしていない身なので大きな告知は無いのですが、今年はオリジナルアルバムをリリースしたいな、と考えています。

過去にリリースしたオリジナルアルバムは既にBoothで販売しており、新作もそこで販売予定です。
興味がありましたらぜひチェックしてみてください。
https://hiyamake.booth.pm/

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